ブロック塀は安全ですか?
記憶に新しい中越地震などの大規模な地震では、コンクリートブロック塀の倒壊事故が多く発生し、多数の死傷者が発生しています。
傾き・グラツキがある。
塀が傾いていたり、手で押すとグラツキがあるものは、少しの揺れで塀が倒れる危険性があります。手で押して調べるときは周囲に注意してください。
高さが高すぎる。
ブロックの厚さが10cmの場合は塀の高さは2.0m以下、15cmの場合で2.2m以下です。高い塀は強い地震の揺れで倒れ易くなります。
ひび割れがある。
ひび割れは、その部分から雨水が入り 中にある鉄筋をさびさせ、長い間には鉄筋がなくなってしまいます。少しの揺れで塀が倒れる危険性があります。
控壁の間隔がひろすぎる。
高さが1.2mを超える塀では控壁が必要です。その間隔は3.4m以下で、この間隔が広すぎたり、控壁がない場合は、強い地震の揺れで倒れ易くなります。
透かしブロックが連続して使用されている、また多すぎる。
配筋用のエグレのない透かしブロックは必要な鉄筋が入りません。したがって、鉄筋の入っていないこのような塀は強い地震の揺れで倒れ易くなります。
築後30年以上たっている。またブロックがボロボロである。
長い間にブロックが劣化し、雨水が入り鉄筋をさびさせて塀の耐久・耐震性に問題がでます。
石垣などの上に建っている。
石垣の上の塀は、地震などの揺れに抵抗する鉄筋が、塀下の石垣に固定されません。したがって、少しの揺れで 塀が倒れることになります。
土留めに使っている。
ブロックでの土留めは、後ろの土の重量を支えるだけのブロックの厚さや必要な鉄筋の本数が不足します。したがってこのようなつくりかたは地震で倒れる危険性が大です。
※これらに該当しない場合でも、通学路に面したブロック塀、建築後20年以上経っているブロック塀、立てに積み増ししたブロック塀は、地震の際に倒壊やブロック落下の危険性があります。 もっと詳しいセルフチェックはこちら
ブロック塀は、良い設計・施工で作られたものでも、常に外気に接する過酷な環境にあるため、約20年で鉄筋にさびが認められるようになります。日本建築学会の調査によると、ブロック塀に期待する耐久年数は約30年です。 しかし、実際には、基礎が不充分であったり、控壁を設けていなかったり、鉄筋が入っていない場合もあります。また、建築用空洞コンクリートブロックは本来、土留に使用することは認められていないにも係わらず土留擁壁として使用されているものもあります。通学路や道路に面しているブロック塀は必ず確認してください。
【地震とブロック塀】
※補強されているブロック塀とは法令に基づいて鉄筋やモルタルで補強されたブロック塀
平面的に工夫する
L型やT型の平面を持つ壁体は、地震や風による転倒力に対する抵抗力が向上します。
道路境界より離す
ブロック塀を道路境界より離すと、ブロック塀の転倒による被害を少なくすることができます。
弊社では、安全なブロック塀の施工に力を入れています。
ブロック塀は建築基準法によって、ブロックの厚さや塀の高さ、ブロック塀に使われる材料などが規定されていますが、弊社独自でより安全なブロック塀の施工をしております。
よこ筋は、壁の長さ方向を1枚板のようにする役目をするもので、控え壁があるときは塀本体と控え壁をつなぎ、一体とする大切な鉄筋です。
たて筋は、普通80cm以下の間隔でいれますが、弊社では半分の40cmでいれます。
静岡県では、東海地震における住宅の倒壊から一人でも多くの県民の生命を守るため、全国に先駆けて平成13年度にプロジェクト「TOUKAI(東海・倒壊)−0(ゼロ)」を立上げ、市町村と一体となって昭和56年5月以前の木造住宅の耐震化を推進しています。また、市長村によって、ブロック塀の撤去や造り替えなどで、補助が受けられる場合があります。
弊社も安心で安全な町づくりに貢献すべく、ブロック塀診断を無料にて承ります。診断結果の分かりやすい解説と補強の提案をさせて頂きます。